2014年5月14日水曜日

自転車。

通勤やちょっと買い物に自転車を利用してます。

ずっと利用してたわけでなく、この春新しく買いました。
なので最近頻繁に乗ること多いですが、

久々に乗ると新鮮ですね。
車の生活でしたので、もうずっと気付かず暮らしていましたが、


森の近くに来ると急にひんやりとして空気が変わった感じとか

夜の田んぼのカエルの今時期の合唱とか


子供の頃の記憶がやたら呼び覚まされます。

で、照れ恥ずかしいというか、何だかそんな気持ちになります。



普段目で記憶することとても多いですが、

鮮明な記憶は嗅覚や聴覚、肌で感じることその他諸々、

全部使っているんだな、と改めて感じます。



子供の頃を神聖化するでもなく、そこはドライに行きたい自分ですが、

でも最近のこの自転車に乗って感じることは。。。


やっぱり気恥ずかしく、照れてしまって、、、



そんな気持ちで乗ってます。



*夫の折りたたみ電動アシスト自転車は無事届きました。お手入れに入念、事欠きません。
飽きて私のとこに下がってくるのは、大体半年くらい経ってからでしょうか。。 今から楽しみです。



2 件のコメント:

匿名 さんのコメント...

桜が散ると、たちまち若葉の季節。
草木の若葉の緑がこれほどまでに明暗、濃淡に富み、
しかも留まらず移り行くものかと、飽かず惚けて眺める。
これもまた至福の季節である。
生には色がある。
世界は深い。

ゴールデン・ウイークが過ぎた5月中旬、
日本橋の画廊「オンワード」で催されている「カランテンヌ展」を鑑賞。
「末一色」アジサイは植えられた場所の土によっても、
咲き始めてから花の盛り、花の終わり、その時々によっても色が変わり、移ろう。
人間の一生のようでもあり、森羅万象の姿を黙示するようでもある。
アジサイには寂しい風情がある。雨が似合う。路地裏でひっそり咲くのがいい。
だから、漢字で明るく能天気に紫陽花と書くのは
似つかわしくないと感じることもある。
東儀恭子先生の今回の作品の画題が漢字の花の名ではなく、
大和心の典雅な響きの言葉であるのにまず、嬉しくなった。
花はあえかに藍の色を留めている。
雨に濡れて渋い金色の地にへばりつくように透けた枯葉にも
最後の薄緑色がとどまる。
それらの藍や緑の色に枯れ果てる花に宿る花の最後の凛とした心意気を見る。
生の残照。
こういう風情をさり気なく、さらりと描いているのは流石だ。
ともあれ、枯れた姿を世になお留めざるをえないというのもまた切ない。
「紫陽花の末一色となりにけり」小林一茶。

「白羊宮」何という壮大、荘重な羊であることか。
気弱い柔和な羊ではない。
まるでエジプトやメソポタミヤの神殿に迷いこんだかのようだ。
燦然たる金色の大角は空を照らす月よりもはるかに絶対的な存在感がある。
それに比すると黒い頭部は闇に沈み、
ふっくらとした身体は輪郭も茫洋として定かでない。
黄道十二宮の「自己意思」が金色の大角に象徴されるかに見える。
短い、矮小な生を越えた永遠の絶対世界を暗示している。
目の中の一点の緑がいい。眼に隠す真の心。眼蔵。

勿論、連想するのは薄田泣菫の詩集『白羊宮』である。
「ああ、日は身隠れし宵やみの
木立の息ごもり、気をぬるみ、
林精は水錆江に羽ぞ浸す
静寂を、月しろの影青に、
ほのめく気深さや、空室に
燈明の火ぞしめる寺あらば、
ゆかまし、わが心夜ごもりに、
天ゆく羽車や聞きつべき。」
―『白羊宮』―「魂の常井」

絵画が写実にとどまらず、
目の喜びにもとどまらず、
見る者の心の扉をひらき、
優美な奥行き深い精神世界へと誘い、導いてくれるのは
何と素晴らしいことか。
新たな作品との出会いを心待ちにしております。
20140516 晩春の草風

東儀恭子 さんのコメント...

匿名さま

いつもご高覧頂き、本当に有難うございます。
文章に携わるお仕事されている(と存じます)貴方様からのご感想コメント、この文を何となしに楽しみにしてしまっている節あります。
というのは、やはり観る方の知識が豊富なので、特に題名などに関わることは全て汲み取って頂けることが嬉しく思ってしまいます。題名は描き手側にとっては時には泣かされますが、時には描き手側が思うことを増幅して、より高覧されている側の人に伝えてくれる、ブースターのような役割にもなってくれます。日本語はとても美しい言葉の表現がたくさんあるので、その美しさに負けないように描く、というのも気概があります。
もうすぐ雨の時期に差し掛かりますが、この雨の時期の様子も私は実はとても大好きです。雨の中にも多彩な言葉を持つ日本語、それに照らし合わせながら今この季節の変化を楽しむことが出来ることでしょう。御庭のアジサイや他近くの神社など、アジサイ達がたくさん咲きます。それらをまた描こうと楽しみにしております。
(でもお庭のアジサイはとても元気すぎるので、雨前に選定したいところです。)
いつも有難うございます。いつまでもお元気でありますように。

東儀恭子

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