勤めている予備校の講師、生徒(日本画科)と一緒に「研修旅行」なるものに行きました。
いつもの授業でも絵の話はするのですが、まともに「絵の話」をするのには研修旅行や飲み会、てしやすくなるものです。
受験の指導や、概要的なことは言えども、極めて個人的な見解、というのはなかなか話す機会がありません。
ですが、個人的な意見「この人は何を思っているのだろうか?」ということ、「本人の「色」」が見えることが、絵を上手くするまたは絵を上手くなろうとするモチベーションに一番手っ取り早い気がします。
いつもはスライドなどで日本美術の歴史、近代からの日本画の歴史など、講師が総出で資料集め、主任が纏めて解説しながら見せたりするのですが、今回はやる時間無かったのが残念でした。
今の生徒は日本画の知識(主に歴史)(道具や素材などはマニアックに調べる人多いかも)などほとんど無い状態で、日本画を専攻し美大芸大受験に挑む人が多いかもしれません。
必要性あらば調べるのでしょうが、今のところ必要性がない、のかもしれません。
けれど、「なんで日本画なの?」「何でこの絵を描くのか?」という問いを大学出てから、一人で作品に向かうときなど、人から質問されたり、自問自答する機会は必ず来ると思います。
ので、来たるその日のために、下地は作っておこう、最低限の知識は持たせておこう、という親心ですかね。
近代の日本画史と、その前段階の長い予備動作「日本美術史」は、ざっくりとでも良いから遅かりしとも受験生は高校生の段階でやっておいた方が良いと思います。
私は日本文学、近代小説も好きだったので、江戸→明治に変換する際の言葉の変換、表記レギュレーションを変えていくところなどになぞらえながら一連の絵画史を想像するのが面白かった記憶があります。
というか、歴史に興味があるのでしょうね。マニアックに歴史好き、とは思いませんが、少なくとも興味はあります。自分のやっていることに先人がいて関わってきているときたら、調べずにはいられません。
でも歴史には興味ない、ときっぱり言われたこともあるので「ひえ~~~*゚Д゚)*゚д゚)*゚Д゚)」とならざるを得ません。
(衝撃でした)(今を生きれば、関係ないのでしょうね)(でも衝撃でした)
結局1泊2日の短い旅行では、なかなか夜話すこともなく終わってしまいました。
今の子の「絵の話」ももっと聞きたかったものです。
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